解体屋ゲン(石井さだよし/芳文社)

あの週刊漫画TIMESの看板作品が遂にコンビニ単行本になった!
というわけで解体屋ゲンです。
2003年から連載を続けておりながら、単行本は1冊のみ、しかも絶版という不遇の作品にようやく光があたった感じです。

とはいっても私もゲン歴は短く、1年一寸しかないため、あまり偉そうなことは言えませんが、オヤジ漫画に必須の人情職人モノである本作は、なぜか単行本化がなかなかされず、長期間が立ってしまいました。
期間が立てば頭の方から単行本化する労力も増え、更に単行本化へのハードルが上がるという悪循環に陥っていた(と思われる)本作。
ベストセレクション版でコンビニ単行本ながら出版されたため、喜んでいる人は結構多いと思われます。
20話も入ってお得ですし、キャラ紹介もなされているため、最近解体屋ゲンを読み始めた方や、未経験の方にもお勧めできる良い作品だと思います。


本作の主人公のゲンさんはタイトルのとおり解体屋です。
ですが、解体を通じて人を救ったり、悪い奴に鉄槌を下したりなど、
人情味あふれる作品であるため、人情物の漫画が好きな方には非常にお勧めです。また、週刊連載の方では、ツイッター仮面ライダーフォーゼ等、最新のものを組み込んでお話が展開されてたりもしますので、こちらも読んでみるとよいのではないでしょうか。


個人的には収録作の中では「最後の運転」や「ミンチ解体」あたりがお気に入りです。
これが沢山売れ、他の話も単行本化されてほしいものです。

また、釣り船御崎丸もコンビニコミック化されるとのことで、これも非常に楽しみです。芳文社始まった!