電源不要同人クロニクル(thenextgamers)

C80入手同人誌紹介。飽きるまで続くよ。
著者:YAM
サークルページ:http://tng.x0.com/

電源不要ジャンルの変遷のデータをまとめた本。
こういう本は後で特定の時代の趨勢を振り返るのに
非常に役立つと思う。
C50〜C76までのプレバージョンと
C76〜C80までの差分の本があったので、とりあえず入手。


個人的にはもっと前(C40とか、それこそコミケ頭から)
データがまとまっているともっとよかったのだけれど、
それをやるには過去のカタログを入手しなければならないため、
非常に困難なので仕方がない部分もあるのかなーとは思う。


時期的にはC50が1996年であるため、MTGが勢い付き、
TRPGが一時衰退、PBMが衰退を始める辺りの時期からのまとめと
なっている。
このデータによると、C56の600サークルをピークに減っており、
今は300サークル前後を転々としていることが分かる。
また、本誌はTRPGボドゲ等の電源不要内ジャンルの中のジャンル
まで集計しており、TRPGではどのシステムが(同人上で)人気があったか等を振り返るのには適した資料になっているんじゃないかと思う。

私個人としてはTRPGは1995年以降ほとんど触れていないため、TRPGジャンルについてはどう動いているのかは全く把握していなかったが、ソードワールドが長々とTRPG内での最大スペース数を持っていたり、95年時点ですでに商業サポートがされていなかったTORGが同人上では未だ支持されており、サークルが複数あること等の部分が見えてきて、見ているだけで好奇心を満たすことができる良い本だと思います。


惜しむらくは、この本でのデータ集計がC50〜C76については、すべての回で集計しているのではなく、期間内の6回分のみ集計しているため、大きな流れしか見えないという部分であると思う。

是非そのうち、更に古いカタログを入手するなどして、過去へのさかのぼり、および全回の集計等がなされるとよいなぁと思いました。