真かまいたちの夜(PS3/チュンソフト)

おなじみサウンドノベルのシリーズ作。
今回は何故かネット対戦(!)が実装されている意欲作。


とりあえず各編のEDまでは見た(と思われる)ので、とりあえず雑感
(サブシナリオの名前と概略程度のネタばれはあります)
本編自体はかま2と比べるとだいぶあっさりとしている感じです。
さっくりと遊ぶには良いけれど、据え置き機のサウンドノベルを期待すると一寸ボリューム不足感が強く感じられます。。


本作は「原点回帰」がうたわれていますが、原点回帰っぽいところは
「雪山のロッジで事件が起こる」ところと「いかにも怪しげな男がいる」という位で、あとはあまり初代かまいたちに引きずられている部分もないように見えます。
システム面では初代のようなシンプルな構成になっているので、そのあたりを意識して原点回帰を謳ったのかもしれません。


また、本編以外にもガラッと雰囲気が変わるサブシナリオが存在しますが、こちらも全体的にボリュームが少ないように感じられます。
個人的に期待していた「妖怪編」がすごく中途半端に終わってしまったり、どう話を畳むんだろうと思っていた「死神編」がモヤモヤとした状態のまま終わってしまったりと一寸残念な部分が多く見られました。
個人的には「ビンゴ編」や犠牲者0の「ミステリー編」などの非常によい話もあるだけに、中途半端なシナリオがあるのが残念でなりません。


こう書くと散々な出来なように見えてしまうかもしれませんが、本編のシナリオはそんなには悪くはなく、重厚長大サウンドノベルを期待しさえしなければ十分に及第点の出来だとは思います。
また、かま2に比べると刺激も少ないので、安心して遊べるゲームになっていると思います。


シリーズファンならば買って遊んでも良いとは思います。