佐藤秀峰 on Web

ゴルゴ31より
http://satoshuho.com/index.html

ブラックジャックによろしく」「海猿」の人のページ
プロフィールのマンガが非常に秀逸。とりあえず読むべし
特に漫画家になってからの編集部とのやり取りのくだりが非常に面白い。
ブラックジャックによろしく」レベルでも原稿料って2万3千円しかもらえていなかったくだりとか、編集に好き勝手やられつつもあまり反抗できないくだりとかは見ていて気持ちを揺さぶられる。
原稿料については、まあ一度あげたら下げにくいとかそういう慣習があったりして編集部があげたがらないのは分かるけれど、当時のモーニング連載陣の平均金額の7掛け位しかもらえていなかったというのは正直驚いている。やはりエンゼルバンクでもいっている通り、キャリアというものは非常に重要なものなんだなぁと思わされる。
ただ、連載マンガのビジネスモデルってのは雑誌連載時に赤で、単行本化でそれを取り戻すというモデルであるから、「原稿料だけでは赤です。原稿料だけで元が取れるようにしてください」ってのは自分がこれだけ貢献しているのに、なんで働いた分の金をその場でくれないのかという思いはあったとしても、若干理解に苦しむ面もある。別にこのマンガ全体で見たときに赤なんて出ているわけはないんだから、やりようってのはいくらでもあるんじゃないだろうか。この時点で単行本を1千万部売ってる作家なんだから金はあるだろうし、単行本が出れば赤が補填できることくらいは把握できているだろうしね。

しかし小学館にも講談社にも絶望した後にさらに小学館に戻るってのはある意味すごいな。なかなかこういうことは出来ないだろう。